都城市立美術館で
東京大大学院で韓国の近代美術を多角的に研究してます。今回は都城市出身の洋画家山田新一の実像に迫るため、貴重な資料が残る同市立美術館を訪ねました。
植民地期に初めて油絵が紹介された朝鮮では当時、西洋画を学ぶには日本に留学するしかありませんでした。逆にその頃朝鮮で活躍している山田は、私の研究テ-マにぴったりの洋画家です。
きれいな西洋人女性画のイメージがありましたが、故郷で作品や資料を見ると、都城の風景や目の不自由な朝鮮人、戦争画なども描いていて、弱者への思いなどを感じました。
滞在中、学芸員の方々と食事をしておいしい牛、豚、鶏肉や果物をごちそうになりました。人が温かくゆったりしている都城には、調査とは別にまた来たい((です。
《東京都目黒区・大学院生 申(シン) ミジョンさん》