綾町・綾川荘で
鹿児島県内の武家屋敷を残すため、有志でつくる「知覧茅葦技術保存会」で30年ほど活動しています。
今回は綾町・綾川壮の古民家のかやぶき屋根ふき替えで、8人と約1カ月間滞在中です。
県外出張は初めて。地元にカヤを育てる専用の山を持っており、刈り取った30㌢ほどの束約1500個を、宮崎までトラックで運ぶ作業は大変でした。
古民家は、風情ある建物に加え、いろりなど人が集える場所があることが魅力だと思います。ただ、全国でもふき替え作業のできる人材は減っており、保存会も新たな会員探しに力を入れているところです。
作業続きで観光はできませんが、宿の食事で出る日向夏ミカンがお気に入り。建物は3月中に完成するので、ぜひ見に来てほしいですね。
(鹿児島県南九州市・大工 馬場 英喜さん)