七草出荷ピ-ク
《椎葉》
無病息災を願って食べる七草がゆに使う「春の七草」の出荷作業が椎葉村でピ-クを迎えている。
セリ、ナズナなど高冷地で栽培した7種の野菜の詰め合わせは、関東や関西、九州各県の市場に送られる。正月休み返上の作業は4日まで続く。
春の七草はセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ。同村では約20年前から、夏場にミニトマトやホウレンソウを作った後のビニールハウスで産地化を進めてきた。
広さ約10㌃のハウスで栽培している同村不土野の農業椎葉康裕さん(66)方では、家族5人が収穫や洗浄、パック詰めに追われている。
椎葉さんは「暖冬の影響で虫が多くて育てるのに苦労したが、スズシロ(ダイコン)やスズナ(カブ)は良い出来。七草を食べて、元気に一年を過ごしてほしい」と話していた。JA日向椎葉支店によると、今季は村内12戸で例年並みとなる約4万7千パックの出荷を見込んでいる。