宮崎市・みやざきア-トセンターで
宮崎市のみやざきア-トセンターで開催中の「生頼範義展Ⅲ」を鑑賞に、東京から来ました。彼の仕事を間近で見るのは初めて。興味深いものが多くありました。
イラストレーション作家として確固たる地位を築いた彼の後年の油彩群からは、絵に対する真摯(しんし)な思いが伝わってきます。生頼さんが画家として目指していた到達点はどこだったのでしょうか。その胸の内をじかに聞きたかったです。
生頼さんもそうですが、地方に基盤を置くア-ティストには、まだまだ隠れた逸材がたくさんいると思います。地方に住む人たちは、中央ばかりに力点を置かず、足元に転がっている原石に目を向けてほしいですね。
(東京都千代田区・編集者・写真家 都筑 響一さん)