▲今日は何しに宮崎へ!▲

宮崎県内に観光や仕事、キャンプなどで来られた方々に素直な感想を 聞いています 。【宮崎】に来られる方が参考になればうれしいです。。不定期で県内各地のことも紹介します。

ニシタチ物語


第3章
《人模様24時間》(1)
熱気漂う「ミスド前」

午後6~10時
肌寒さを感じるようになった週末の午後6時。一番街と西橘通りの交差点にあるミスタードーナツ宮崎一番街ショップ前、通称・ミスド前は、多くの人でにぎわっていた。この時間帯、ニシタチの待ち合わせの定番ともいえるこの場所は、楽しい夜を前にした人々の高揚感が漂う。


ニット帽姿でスマホを眺める女性に声を掛けてみた。女性は看護専門学校に通う21歳。春から続いた病院実習の打ち上げと、来年に控える国家試験に向けた壮行会のためクラスメ-ト約40人が集まるという。


学校は西都市にあるが「店の選択肢がたくさんある」との理由でニシタチを選び、集まるのは「宮崎市外からの参加者も多いから、一番分かりやすい場所にした」。


別の会社員男性(25)は今年4月、高校卒業以来5年ぶりに古里宮崎に戻った。以来、月1回のペースでニシタチに繰り出す。この日は高校時代の仲間と飲み会。「家の近くだと1軒行って終わり。でもここなら2軒、3軒目と次があるのがいい。まずは地鶏でも食べようかな」。現れた友人と共に、足取りも軽く夜の街へ消えていった。

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千軒以上の飲食店がひしめくニシタチ。忘年会シ-ズンを迎え、どの店も忙しそうだ。午後7時すぎ、橘通西3丁目の居酒屋・和風バル「喜作」(平野裕策代表)の店内は満席。一足早いクリスマス会を開催中の20~30代女性5人グループは「恋バナ」(恋の話題)で盛り上がっていた。「店を選ぶ条件は、雰囲気の良さと、おいしさ。そんな店がニシタチにはたくさんある」。遅くまで飲んでもバスにタクシー、代行と交通の便が良いことも足が向かう理由の一つだという。


忙しいのは、西橘通りの薬局「くすりのカテイ堂」も同じ。店主の桑原恭子さん(67)が次々と入ってくる客を迎えていた。職場の忘年会に向かう途中の会社員女性(42)は「5歳の子どもがいるので、飲みに出掛けるのは年に数回」だとか。「子どもに泣かれないように、早めに帰らなければ」と話し、二日酔いに効くという健康飲料を一気飲みした。飲み会の途中なのか、赤ら顔をした客も頻繁に店に入ってくる。

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午後9時すぎ、再びミスド前。待ち合わせの人は少なくなったが、通行量は増えたようだ。行き交う人にチラシを手渡している男性(20)の姿が目に入った。近くのカラオケ店員で現在大学浪人中。昼間は自宅で勉強し、週に3回程度、夕方から午後10時ごろまでここに立つという。


アルバイトは入学資金をためるため。「どうしても宇宙のことを学びたくて」。目を輝かせながら将来の夢を語った後、「1軒目を出た人たちが、2次会に向かい始めるこれからの時間が勝負なんです」と言い、持ち場へと戻っていった。

ー続くー。