県内ヤマメ漁解禁
《「女王」に夢中》
赤みを帯びた美しい体色などから「渓流の女王」といわれるヤマメ(山女魚)の漁が1日、宮崎県内の主な河川で解禁された。
えびの市の人気ポイント「狗留孫(くるそん)峡」では、県内外の釣り客約20人が夢中で釣り糸を垂れた。
ヤマメはマスの仲間で最大約30㌢。宮崎県は国内の生息域南限で、ほとんどの大規模河川の上流に生息する。
餌釣りのほか、毛針やルアーでも楽しめ、9月末までの漁期中、九州各地からの太公望でにぎわう。
狗留孫峡は川内川の最上流にある延長10㌔の渓谷。川の透明度が高く、魚影も濃いことから県内でも有数の人気を誇る。
1日は解禁を待ちわびた多くの釣り客が早朝から川に入り、午前中だけで25匹釣り上げる人もいた。
餌釣りで狙ったえびの市栗下の無職林田慶一郎さん(65)は「40年以上渓流釣りをしているが、今年も解禁の日が待ち遠しかった。久しぶりに美しいヤマメが見られて、春を感じることができた」 と話していた。