わが町の土産物
【手づくりゆずこしょう】
(都城市・小林食品)
寒さが増すこの季節は、鍋物やおでんがおいしい。そこにピリッとした辛さと風味を添えたいという人に、小林食品の「手づくりゆずこしょう」はぴったりの商品だ。
《メモ》
青、赤とも1瓶(80㌘)540円。都城市は道の駅「都城」や「ハ-ティ-ながやま」、宮崎市では「鮮ど市場」の南宮崎、柳丸、元宮店などで扱う。小林食品電話0986 (37) 2010。
同社は小林英雄(69)、悦子(67)さん夫婦と長男の龍さん(43)家族で経営。1981(昭和56)年の創業以来、沖縄県産モズクを加工し都城市のス-パ-や市内外の魚市場などに卸してきた。
親戚らに配っていた自家製ゆずこしょうが好評だったため、県外から戻り家業に加わった龍さんの提案で2000年に販売を始めた。
「ゆずこしょうが知られ始めた頃で鍋料理に使うイメージしかなく、なかなか売れなかった」と龍さん。地元ス-パ-で、モズクの扱い物に入れ試食販売したり、関東方面の商談会に出向くなどの努力が実り、年間2万本を製造するまでに。
商品は薄緑色の「青」、だいたい色が強い「赤」の2種類。
原料は宮崎県産ユズと自家栽培の唐辛子、塩だけで、青はいずれも緑のユズと唐辛子、赤は黄色いユズと赤唐辛子を使う。
「青は柑橘(かんきつ)系の香り、インパクトがある辛さが特徴。赤は唐辛子の辛みが柔らかく、香りが甘い」と龍さん。
東京などの飲食店、山口県のス-パ-チェーンでも支持を得るゆずこしょう。龍さんは「汁物だけでなく脂が乗ったカンパチの刺し身などにも合う。ぜひ食べて見て」。