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▲今日は何しに宮崎へ!▲

宮崎県内に観光や仕事、キャンプなどで来られた方々に素直な感想を 聞いています 。【宮崎】に来られる方が参考になればうれしいです。。不定期で県内各地のことも紹介します。

都農ワイナリー開業20周年(4)

【人材育成】
発展の鍵握る「投資」

8月下旬、本年度産のワインの醸造が始まり、作業はピ-クを迎えていた。都農ワインのアシスタントワインメ-カ-永迫万莉菜さん(23)は午前5時に出社すると、ブドウの分析に当たるのが日課になっていた。


その日の醸造工程を決める需要な任務を任され毎日が緊張感に包まれ、プレッシャーは大きい。それでもワインの世界の広がりを知り、やりがいを感じている」と笑顔を見せた。


永迫さんは今年4月に入社したばかりの新人。
小林市出身で高鍋農業高を卒業後、宮崎大農学部に進学した。果樹園を営む家庭に育ち、高校、大学では、幼少時から触れてきたブドウの栽培に関する研究に没頭。


「ブドウに関わる仕事をしたい」と漠然とした考えが変わったのが4年生の12月。就職活動は終盤だったが、都農ワインの説明会で、工場長の
小畑暁さん(58)=現社長=の「何年後かに、自分のブドウ畑を持って栽培できるといいね」という一言に心を動かされた。「ワイン造りへの情熱を強く感じた」永迫さんは他社の内定を断り、都農町行きを決意した。


入社から半年がたち、永迫さんは「ブドウはよく知っているつもりだったが、ワインは別物。繊細で奥が深い」と理想と現実のギャップに悩む。

そんな新人に醸造家の大先輩、赤尾誠二さん(41)は一日1個の課題を見つけて解決すれば、一年で365の知識や経験が身に付く。日々起きる事象に対して『なぜそうなるのか』という興味を持ってほしい」と注文する。



これまで小畑、赤尾さんの二人三脚の態勢は、都農ワインを国内トップレベルに育て上げた。一方で2人は醸造専門で、小畑さんは「今後の発展は、『人』への投資が鍵を握る。人材育成は最大の課題だった」という。


9月には全国で飲食事業を展開するエ-・ピ-カンパニー(東京都)が出資する官民ファンドの経営参画が決まった。民間の経営ノウハウを生かし、若手育成に力を注ぎたい考えだ。


15日には本年度産ワインが県内一斉に解禁される。永迫さんにとっては、初めて醸造に関わった商品が消費者に届く。
「楽しみもあるが、まだスタートラインに立ったばかり。同世代の女性に自信を持って薦められるワインを造ってみたい」
と夢を語った。

ー続くー。