昔ながらの甘い飫肥天(日南市)

日南市・飫肥(おび)を代表する食べ物として有名なのが『飫肥天』の名称で知られる天ぷら。

誕生は江戸時代初期とされ、庶民の味として地元住民や観光客に親しまれ続けている。

魚のすり身に豆腐や黒砂糖などをつき混ぜ、こんがりときつね色に揚げる。

飫肥城大手門近くにある「元祖おび天本舗」の「蔵」店では、天ぷら作りを間近で見ることができ、挙げたてを味わえる。

同店の三原由香里主任は「製法を変えず、昔からの甘めの味を守り続けている。魚が苦手な子どもも、おやつ感覚で食べられる」と話す。

同店には８種類の天ぷらがあり、ごぼう入りが人気｡三原主任は「天ぷらを通して飫肥の良さを知ってもらう機会になれば」と、
観光客への知名度アップを目指す。